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夢を見た日で占う「十二直夢占い」

十二直(じゅうにちょく)とは暦の一日ごとに振られている吉凶の注記の一種類です。暦の中段に記載されているので「中段」「中段十二直」とも呼ばれています。

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なお、翻刻文は こちら です。

夢占い,夢合長寿鑑絵抄 夢占い,夢合長寿鑑絵抄

表題と解説

十二直夢占
【読み下し】
これ暦の中段を見て、夢合わせをなすなり。

建(たつ)

【読み下し】
この日夢見れば、金銀を得るなり。

除(のぞく)

【読み下し】
この日夢見れば、病気おこりて大に凶(あし)し。

満(みつ)

【読み下し】
この日夢見れば、思うこと成就すべし。

平(たいら)

【読み下し】
この日夢見れば、万事みな吉慶なり。

定(さだん)

【読み下し】
この日夢見れば、過ちありてあし。

執(とる)

【読み下し】
この日夢見れば、思いがけざる悪事あるべし。

破(やぶる)

【読み下し】
この日夢見れば、病気おこることあるべし。

危(あやう)

【読み下し】
この日夢見れば、大いに凶(あし)し、慎むべし。

成(なる)

【読み下し】
この日夢見れば、家繁昌のしるしなり。

収(おさむ・納)

【読み下し】
この日夢見れば、遠方に行き、金銀を得べし。
※見出しの「収」は「納」の誤記か。

開(ひらく)

【読み下し】
この日夢見れば、万(よろず)滞りなく調(ととの)うなり。

閉(とづ)

【読み下し】
この日夢見れば、愁いのことできるべし。

西行作の初夢の歌(表外の記事)

年暮れぬ春来べしとはおもひ寝の
まさしく見えてかなふ初ゆめ
※「山家集」所載

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