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人請証文(明治時代の教科書『書牘』を読む)

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読み下し

右何某と申す者、拙者請人にあい立ち、今明治何年何月何日より来たる何年何月何日まで、貴殿方へ[壱ヶ月・壱ヶ年]何円何銭の御給金を以て、御雇いに差し上げ候ところ実正なり。尤も給金の儀は、[毎月末・春秋両度]に御渡しあいなるべく候ところ、その内御取替え金として、このたび金何円御渡し下され、正に受取り申し候。以後御国法ならびに御布告等は勿論、御家則堅く相守らせ申すべく候。万一この者の義に付き、何様の故障出来候とも、拙者引受け、いささかの御苦労あい懸け申すまじく候。尤も当人病気等にて、定約中御暇にあい成り候節は、御談判次第、代人又は御給金の内なりとも、早速弁済いたすべく候。後日のため、証書差入れ候なり。

【参考】類語と註解

※読解の参考にするため『書牘』の注釈書(参考書)『書牘 : 類語註解 日用文』から該当部分を抜き出しました。

・人請(ひとうけ)【類語】雇人保証(やといにんほしょう)

・請人(うけにん)【類語】保証人(ほしょうにん)

・給金(きゅうきん)【類語】日給(にっきゅう)、月給(げっきゅう)、年給(ねんきゅう)

・取替金(とりかえきん)【類語】予貸(よたい)

・此度(このたび)【類語】今回(こんかい)

・以後(いご)【類語】以来(いらい)

・家則(かそく)【類語】家政(かせい)

・相守らせ(あいまもらせ)【類語】遵守せしめ

・故障出来(こしょうでき)【類語】事故生じ

・病気等ニて(びょうきとうにて)【類語】疾病及び不得已(やむをえざる)事故有之(これあり)

・定約中(じょうやくちゅう)【類語】年期中(ねんきちゅう)、雇中(やといちゅう)

・暇(いとま)【類語】釈雇(しゃくよう)※原文通り、解約(かいやく)

・談判次第(だんぱんしだい)【類語】指令に任せ(しれいにまかせ)

・内なり共(うちなりとも)【類語】内孰(うちいずれ)にても

・弁済(べんさい)【類語】弁償(べんしょう)