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歳末賀状(明治時代の教科書『書牘』を読む)

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読み方

【往信】一筆申上候(いっぴつもうしあげそうろう)寒冷之節ニ候所(かんれいのせつにそうろうところ)益御機嫌能(ますますごきげんよく)珍重之至ニ(ちんちょうのいたりに)存候(ぞんじそうろう)然ハ(しからば)歳末の御祝儀として(さいまつのごしゅうぎとして)鴨一番ひ(かもひとつがい)進呈致し候(しんていいたしそうろう)御受納下され候ハヽ(ごじゅのうくだされそうらわば)大慶に存候(たいけいにぞんじそうろう)おし詰り(おしつまり)多端ニ付(たたんにつき)略儀なから(りゃくぎながら)書中を以て(しょちゅうをもって)斯の如くに候(かくのごとくにそうろう)謹言(きんげん)

【返信】御紙上披見(ごしじょうひけん)仰の如く(おおせのごとく)寒冷に候へとも(かんれいにそうらえども)弥御堅固(いよいよごけんこ)珍重に存候(ちんちょうにぞんじそうろう)歳末之御祝儀として(さいまつのごしゅうぎとして)見事の鴨一番ひ(みごとのかもひとつがい)御贈下され(おおくりくだされ)御念入之段(ごねんいりのだん)有かたく(ありがたく)受納いたし候(じゅのういたしそうろう)猶御迎年之御営み(なおごげいねんのおいとなみ)専要に存候(せんようにぞんじそうろう)以上(いじょう)

言葉の意味

【往信】
珍重(ちんちょう)めでたいこと。
御祝儀(ごしゅうぎ)祝意を表すために贈る金銭や品物。
大慶(たいけい)大きなよろこび。
多端(たたん)忙しいこと。せわしないこと。
略儀(りゃくぎ)省略していること。簡単にしていること。
書中を以て(ちょちゅうをもって)手紙をもって。

【返信】
披見(ひけん)手紙を読むこと。
堅固(けんご)健康で丈夫なこと。
御念入之段(ごねんいりのだん)ご丁寧に気を使っていただいて。
営み(いとなみ)準備。したく。
専要(せんよう)きわめて大切なこと。