今回の教材は、厳密には古文書と言えないかも知れませんが、一枚の摺り物を読んでみたいと思います。右端に「京都名所方角之図」と書かれ、京都の六角堂を中心にして放射状に京都の名所や寺社の名前が書かれています。
この六角堂は如意輪観音を本尊とする寺院で、西国三十三観音霊場の十八番札所として昔から賑わっています。
また、この摺り物は六角堂の付近にあった筑前屋という宿屋で配られていたことも分かります。
図のように、六角堂を中心に洛中洛外の寺社・名所が距離と共に書かれています。仮名が多用されていて読みにくいかも知れませんが、チャレンジしてみましょう。