古文書は以下の各部に分けることが出来ます。
図1 古文書の各部名称
図2 古文書の事例
@表題
事例のように「田地質入証文之事(でんちしちいれしょうもんのこと)」と内容が分かる様に記されている場合と「以書付奉願上候(かきつけをもって、ねがいあげたてまつりそうろう)」と表題だけでは内容が分からない場合があります。また、表題がない古文書もたくさんあります。
A本文
近世の古文書の多くは御家流という字体を用いて候文という文体で書かれていました。
B年月日
古文書が作成された日付が記入されていますが、年月までしか書かれていない事例も多いです。また、年号と年次にはその年の干支を添えるのが一般的でした。
C差出人(署名)
D受取人(宛名)
差出人と受取人が書かれる位置は、身分・立場などによって上下します。