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古文書を読むために必要な物

古文書読解の練習のために必要な物を以下に挙げてみました。いずれも初心者の段階から必要な物です。

1.古文書

教材となる古文書がないと始まりませんので、古文書のコピーを入手しましょう。図書館で古文書の写真が載っている本を借りたり、近在の文書館や博物館に相談してみましょう。本サイトでも教材を配布しておりますので是非ご利用下さい。
また、初心者向きに解説された関連書籍も多数出版されています。この様な本では写真も大きく掲載されているので見やすいと思います。

2.くずし字字典

古文書を読み解くためにも、古文書の勉強会の予習・復習のためにも是非欲しいものです。書道用のくずし字字典も出版されていますが、是非、古文書用のくずし字字典をご用意下さい。
漢和辞典の様に文字から引く字典と、文字のくずし方から引く字典があります。

3.辞書

意味が分からない言葉は積極的に辞書を引きましょう。
国語辞典は『広辞苑』以上の大きさの物が欲しいですね。小生は小学館の『国語大辞典』(一冊本)を愛用しています。漢和辞典もできるだけ大きいのが欲しい。学研の『漢和大辞典』や大修館の『大漢語林』がおすすめです。
また、古文書によく出てくる用語だけをまとめた辞典もありますので活用しましょう。

4.原稿用紙

古文書を筆写する際には、ぜひ原稿用紙を使って欲しいと思います。連綿体(続字・つづけじ)で書かれた文章を、一文字ずつ確定し、一マスずつ埋めていくことで、一段と読解力が身に付きます。
願書などの長文の物や検地帳などの帳簿では一行20字では収まらない場合も多いので、一行25字の原稿用紙が便利です。

5.くじけない心

「古文書を読めるようになるまで3年かかる」とよく言われます。数多くの古文書に当たって読みこなして下さい。また、勉強会などで仲間を作るのもいいかもしれません。