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五月の手紙 解読例と解説(手習いのお手本を読む)

五月は旧暦では夏です。夏風邪を引いた相手の母を見舞います。

文意と返り点(解読のヒント)

五月の手紙

@相手の無事を祝う


五月の手紙

A相手の母が風邪を引いたと知り、病状を伺う
B体を休めることを勧める
C書留の言葉
D日付

解読例と解説

五月の手紙

【よみ】
迎暑之砌:げいしょのみぎり
先以:まずもって
御平安:ごへいあん

五月の手紙

【よみ】
奉恐賀候:きょうがたてまつりそうろう
御母公様:おははぎみさま
御風気之趣承り:ごふうきのおもむきうけたまわり
其後之御様子:そのごのごようす
如何候哉:いかがにそうろうや
承度存候:うけたまわりたくぞんじそうろう
折角:せっかく
御加養専一ニ存候:ごかようせんいつにぞんじそうろう
以上:いじょう
五月:ごがつ
【意味】
風気:風邪のこと
折角:気を付けて
加養:体を休めること
【メモ】
如何候哉(3行目):青丸の部分が「如」と「候」に該当します。