古文書を読み解く上で必須のツール「くずし字字典」「くずし字辞典」をご紹介します。
入門者から上級者まで、各種揃えてみました。
増訂 近世古文書解読字典
まずは、この1冊
林英夫 監修/若尾俊平・浅見恵・西口雅子 編/柏書房/1972年/定価 ¥ 2,650/B6判 426ページ
管理人が古文書初心者の頃に使った思い出深いくずし字字典です。くずし字字典のベストセラーであり、定評もあります。勉強会などで初心者向きとして出される古文書を読む際にはこの一冊で十分でしょう。
【目次】
史料編(典型的な文書22点)
用例編(書翰様式・人名…)
文字・熟語編(頻出文字1700字と熟語例)
参考資料編。
購入はこちら
新編 古文書解読字典
古文書の用例が満載!
林英夫 監修/根岸茂夫・佐藤孝之・安池壽幸 編/柏書房/1993年/定価 ¥ 3,262/四六判 600ページ
江戸〜明治初期のあらゆるタイプの古文書・古記録2000点から集められたくずし字を集めた字典です。単語・慣用句・文例などを中心に編集されています。2500語・4000文例はすごすぎます。『古文書字叢』の縮刷普及版。
購入はこちら
くずし字用例辞典 普及版
次のステップに進むために
児玉幸多 編/東京堂書店/1993年/定価 ¥ 6090/四六判 1378ページ
古文書を読む人の必需品であり、くずし字字典の定番といえる一冊です。古文書に多用される熟語もくずし字として収録されているので便利です。
購入はこちら
机上版もあります。
くずし字解読辞典 普及版
次のステップに進むために
児玉幸多 編/東京堂書店/1993年/定価 ¥ 2310/B6判 400ページ
史上初?くずし字を「くずし方」から引ける字典です。初めのうちは使いづらいかもしれませんが、慣れるとこれほど頼りになる物はありません。
購入はこちら
毛筆版はこちら
草書検索字典
上級者向けのくずし字字典
江守賢治 編・書/三省堂書店/2007年/定価 ¥ 9,975/A5判 912ページ
江戸・明治期の古文書や古記録・書画を読む時に活躍する字典です。くずし字の筆順で検索できます。延べ58,000字あまりの草体、4,700あまりの字種を収録。
【著者略歴】
江守 賢治
1915(大正4)年生まれ。広島文理科大学卒業。元文部省主任教科書調査官。元日本書写技能検定協会理事
購入はこちら
くずし字辞典
上級者向けのくずし字字典
波多野幸彦 監修/東京手紙の会 編集/東京堂書店/2000年/定価 ¥ 6,300/A5判 1400ページ
古文書の内でも特に読みにくいとされる「手紙」を解読する時の必需品です。古今東西の貴族・武士・僧侶など400人!の手紙から筆跡が採録されています。古文書上級者向け。
購入はこちら
異体字解読字典
山田勝美 監修/「難字大鑑」編集委員会 編/柏書房/1987年/定価 ¥ 2,100/A6判 688ページ
小さな字典ですが収録文字数は桁違いです。異体字を画数から引ける索引が秀逸です。石仏の銘文などの金石文を読むのにも重宝します。
購入はこちら