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脇付の色々

弘化2年(1845)に刊行された『御家書札大成』の頭書には、様々な脇付(わきづけ)が取り上げられています。ここでは江戸時代の脇付の例として翻刻して転載します。
読み方は原典に振られている振り仮名を元に現代仮名遣いに直しました。

1.脇付

御披露/ごひろう
参人々御中/まいるひとびとおんちゅう
人々御中/ひとびとおんちゅう
人々中/ひとびとちゅう
御宿所/ごしゅくしょ
閤下/ごうか
門下/もんか
台下/たいか
臺下/たいか
執事/しつじ
床下/しょうか
床頭/しょうとう
机頭/きとう
案頭/あんとう
梧右/ごゆう
坐右/ざゆう
函丈/かんじょう
榻右/とうゆう
足下/そくか
机下/きか
牀下/しょうか
坐下/ざか
梧下/ごか
榻下/とうか
机右/きゆう
玉机下/ぎょくきか
玉案下/ぎょくあんか
玉展/ぎょくてん
台展/たいてん
手展/しゅてん
玉牀下(玉床下)/ぎょくしょうか
尊床下/そんしょうか
貴床下/きしょうか
梧枯/ごこ
案下/あんか
侍史/じし
左右/さゆう
尊下/そんか
貴下/きか
手披/しゅひ
御直披/ごじきひ
御直覧/ごじきらん

2.寺院(僧侶)への脇付

【禅宗】
参侍衣閤下/さんじえごうか
衣鉢侍者禅師/えはつじしゃぜんじ
侍衣閣下/じえごうか
侍衣禅師/じえぜんじ
金猊下/きんげいか
猊床下/げいしょう
侍者御中/じしゃおんちゅう
玉窓下/ぎょくそうか
侍司下/じしか
玉机下/ぎょくきか
書案下/しょあんか
座右/ざゆう
机下/きか
牀下(床下)/しょうか
几下/きか
足下/そくか

【浄土宗】
侍者中/じしゃちゅう
御同宿御中/おどうしゅくおんちゅう
御同宿中/おどうしゅくちゅう
講床下/こうしょうか
法床下/ほうしょうか
法坐下/ほうざか
閤下/こうか

【律宗】
知事御中/ちじおんちゅう
侍者御中/じしゃおんちゅう

【天台宗・真言宗】
御児御中/おじおんちゅう
御同宿御中/ごどうしゅくおんちゅう
御児中/ごじちゅう
御同宿中/ごどうしゅくちゅう
御坊中/ごぼうちゅう
尊床下/そんしょうか
玉案下/ぎょくあんか
床下/しょうか

【時宗】
御同宿御中/ごどうしゅくちゅう
御近習中/ごきんじゅちゅう
近習御中/きんじゅおんちゅう

【宗派不問】
尊床下/そんしょうか
貴牀下(貴床下)/きしょうか
玉床下/ぎょくしょうか
玉案下/ぎょくあんか
机下/きか
御近習中/ごきんじゅちゅう
御同宿中/ごどうしょくちゅう

【所化】
学窓中/がくそうちゅう
学机下/がくきか
几下/きか
梧右/ごゆう

3.返信の脇付

御報人々御中/ごほうひとびとおんちゅう
参貴報/まいるきほう
尊報/そんほう
貴報/きほう
御報/ごほう
御返報/ごへんとう
御返事/ごへんじ
御請/おうけ
尊答/そんとう
貴答/きとう
奉復/ほうふく
拝復/はいふく
貴酬/きしう
拝答/はいとう
酬答/しゅうとう
回示/かいじ
回酬/かいしゅう