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天体・気象の異名

代表的な雑書(暦による占いの解説書)である『天保新選永代大雑書万暦大成』から、天体や気象の異名を抜き出してみました。読み方も本書に従っています。

1.日(太陽)の異名

金烏(きんう)
曜烏(ようう)
曜霊(ようれい)
欝儀(うつぎ)

2.月の異名

太陰(たいいん)
玉兎(ぎょくと)
玉蟾(ぎょくせん)
吉璘(ぎょくりん)
氷輪(ひょうりん)

2-1.望月(満月)の異名

旧暦で、大の月は16日に出て、小の月は15日に出る月のこと。

三五(さんご)
夜光(やこう)
月姉(げっし)
素娥(そが)

2-2.三日月の異名

旧暦で、前月が3大の月の場合は2日に出て、小の月の場合は3日に出る月のこと。

朏(みかづき)
玉鈎(ぎょくこう)
新桂(しんけい)
明弓(めいきゅう)
玉弓(ぎょくきゅう)

2-3.上弦・下弦の異名

月の7日・8日に出る月を上弦、22日・23日に出る月を下弦という。

半月(はんげつ)
生覇(せいは)

2-4.月食の異名

月蝕(げっしょく)
撃鼓(うたこ)
撃鑑(うたかん)

3.天の川の異名

天漢(あまのがわ)
縄河(じょうが)
天津(てんしん)
銀浦(ぎんほ)
銀河(ぎんが)

4.虹の異名

綴練(せっとう)
長鬐(ちょうし)
天橋(てんきょう)
長橋(ちょうきょう)

5.雪の異名

六出(りくしゅつ)
氷花(ひか)
玉屑(ぎょくしょう)
六蘂(りくずい)

6.霧の異名

雨毛(うもう)
金砂(きんしゃ)

7.霜の異名

天花(てんか)
天英(てんえい)
鉛華(えんか)
青女(せいじょ)

8.雷の異名

天鼓(てんこ)
天瓢(てんひょう)
霹靂(へきれき)